インプラントQ&A
- 最近よく聞くインプラント治療って、どのような治療方法ですか?
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インプラントとは天然歯根の代用となる人工歯根のことで、歯肉の内部にある顎の骨にチタン製の人工歯根を埋め込みその上に人工の歯を取り付ける治療方法です。通常外から見える部分(歯冠部)と外から見えない部分(歯根部)に分かれます。外から見える歯冠部は植え付けるのではなく被せるものです。
インプラントは以下のような言葉でも表されています。
◆第二の永久歯
通常永久歯が抜けてしまうと、もう生えてくることはありませんが、インプラントを用いることにより、あたかも永久歯が再び生えてきたかのように感じることから第二の永久歯と呼ばれています。
◆第三の歯
乳歯を第一の歯、永久歯を第二の歯とした場合に、永久歯を失ってしまった後にインプラントを用いる事によって、あたかも永久歯が再び生えてきたかのように感じることから、第三の歯と呼ばれています。
- 従来の治療方法とはどのように違いますか?
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歯が1本もない場合、今までは入れ歯をするしかありませんでした。通常入れ歯は、ガラスとガラスが間の水を介してくっついているような感じで、口蓋(口の中の天井部分)とくっついているため、とてもズレやすいですし、味覚も損なってしまいます。
そのような場合には、インプラントを数本埋め込み、入れ歯を固定させる事によって安定性も得られますし、味覚もかなり回復します。
また、歯が複数本欠損してしまったにもかかわらず、支台となる歯が両側に揃っていない場合には、今までは部分入れ歯をするしかありませんでした。部分入れ歯の場合、クラスプという針金で固定させるのですが、固定させる歯が弱りやすくなる事と外れやすいという事が問題になってきました。
そのような場合には、インプラントを2本埋め込み、それを支台としてブリッジを装着することにより安定性も増しますし、お手入れも楽になります。歯が1本欠損してしまって、支台となる歯が両側に揃っている場合、今まではブリッジをするのが普通でした。しかし、ブリッジの場合、両隣の健康な歯を削ることになりますし、抜けてしまった部分の骨が痩せて来ることによる両隣の歯への悪影響も避けることはできませんでした。そのような場合には、インプラントを1本埋め込み、そこにクラウンを被せることにより、両隣の健康な歯を削る必要はありませんし、骨が痩せて来ることもほとんどありませんので、両隣の健康な歯に対する悪影響を抑えることが出来ます。“失われた1本の歯根の代用品”としてインプラントを1本だけ使って失った歯の部分を修復する方法は、最も洗練された治療方法であり、審美的にも満足のいく結果が得られます。1本のインプラントによって、あたかも自分の天然歯のように自然に感じられ、顎骨の“萎縮”の心配もなく、本来の骨を維持できます。
このようにインプラントは従来の治療方法よりも、機能的であり、患者さまの口腔内全体の健康のためでもある画期的な治療方法なのです。
- インプラント治療に年齢制限はありますか?
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最低16歳以上(骨の成長がほぼ終了)で、医学的解剖学的にも条件が満たされている限り、どなたでもインプラント治療を受けることができます。年齢の上限はありません。
- 糖尿病でも大丈夫ですか?
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医師の指示のもとに充分管理されていれば大丈夫ですが、状態によってはインプラント手術ができない場合もあります。詳しい病状をお聞かせください。
- 歯槽膿漏でも大丈夫ですか?
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歯槽膿漏にかかっている方はお口の中の衛生状態の悪い場合が多く、そのままではインプラントを入れることはできません。治療と正しい歯磨きを身に付けることで歯槽膿漏を治し、それからインプラント治療に入られることをお勧めします。
- インプラントを何本入れればいいのですか?
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抜けた歯1本に対して必ずしも1本のインプラントを入れる必要はありません。顎の骨の状態によっては入れることができない場合もあります。また、インプラントで維持させる床のついた義歯を入れる場合は少ない数のインプラントで大丈夫です。
- 治療期間はどのくらいかかるのですか?
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一般的に、顎の骨に入れたインプラントが周りの骨と結合するのに、使ったインプラントと人にもよりますが、12週間~24週間かかります。その後、上に歯を入れる為の期間がかかる場合とすぐに入れることができる場合があります。
- 治療の間、歯がない所はどうしますか?
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見た目が問題になる箇所は仮歯や仮の入れ歯を入れておきます。
- 手術の際には入院が必要ですか?
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ごく限られた特別な場合以外は入院の必要はありません。しかし、普通のインプラント手術でも手術後2~3日は安静にしてください。
- インプラントはどのくらいもちますか?
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インプラントはチタン製でとても丈夫ですので何か問題が起こらなければ半永久的にお口の中で機能します。しかし、歯磨きが充分にできていないとインプラントも天然歯と同様、歯槽膿漏のような状態になり、インプラントの周りの骨が痩せてしまってグラグラ動いてしまいます。このようになったインプラントは抜くしか仕方ありません。インプラントを長持ちさせる為には、毎日しっかりと歯磨きし、必ず定期検診を受けてチェックと指導をしてもらわなければなりません。
- インプラントの手術は痛いですか?腫れますか?
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口の中だけの局所麻酔をしてからインプラントを入れますので、ほとんど痛みは感じません。処置時間はだいたい30~120分位です。ただし、麻酔が切れてからは傷口の痛みがまったくないわけではありません。手術後1~2日いたみや腫れが出る場合がありますが通常すぐに治まります。
- 手術後の注意は?
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1~2日腫れている間は食事がしづらくなります。また、感染しやすい期間でもあります。食事はかたいものを避け、ジュースやスープなどの流動食や栄養バランスに優れたベビーフードなどを取って下さい。当日あるいは翌日くらいまでは多少出血が続きますが、強くうがいはしないで下さい。また、大きく強く口を開けあり、笑ったりするのも避けてください。薬は指示どおりにきちんと服用してください。
- 金属アレルギーを持っている人に、インプラントは不可能でしょうか?
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チタンで金属アレルギーが起きることはありません。
金属アレルギーの人にとって、インプラントでアレルギーが起きるかどうかは大きな問題です。アレルギーが起きやすいのは、特にニッケルやクロムです。場合によっては銀、パラジウム、水銀などによっても起きることがありますので、歯の詰め物などとして使われるニッケルクロム合金や金銀バラジウム合金などは、アレルギーが起こることもあります。
ところがチタンは、ほとんどアレルギーが起こりません。拒絶反応がないだけでなく、生体との親和性が高く、体にもよく馴染みます。インプラントに使用される材料であるチタンは、非常に生体親和性が高いため、金属アレルギーの心配はありません。チタンはあごの歯や歯ぐきの粘膜との適合性が高い金属であり、心臓のペースメーカーや関節の部品、骨伝道補聴器にも使用されている安全な素材なのです。
また医科におけるCTやMRIなどの検査にも影響ありません。また、被せ物である上部構造にも、金属アレルギーを起こさないセラミックを使用すれば、金属アレルギーが起こる心配はほとんどありません。
- インプラントにした場合のメリットを教えてもらえますか?
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インプラントのメリットとして、特にあげられるのは、咬む力でしょう。インプラントは、天然歯の状態の80%近くまで咬む力が回復するといわれています。インプラントは、自分の歯と同じように何でも咬むことができ、食事などの不自由さから開放されます。総入れ歯にされた方々からはよく「固いものが咬めなくなった」「食事の楽しみがなくなった」など不満の声が聞かれます。これは総入れ歯には支えがなく、ただ乗っている状態だからです。この状態で、咬む力は健康なときの10%まで機能を回復できればいいほうと言われています。これでは食事を充分に楽しむことはできないでしょう。しかし、インプラントは顎の骨に人口の歯根を埋め込み、その上に人工の歯を固定するということです。歯だけでなく失った歯根まで再生するわけですから、歯を失う前と同様に何でも咬めるようになります。
次に、審美性が高いというメリットがあります。従来の治療法である入れ歯では金具が露出したり、歯の土台である歯根の回復までは望めないなど、審美という観点から多くは期待できませんでした。インプラントにおいては、金具が露出することも当然ありませんし、周囲の歯に合うような人工の歯を固定することで、審美的なバランスを保つことができます。
他にも、ブリッジと違い周りの歯を傷つけない、顎の骨が痩せていくのを予防するなど、多くのメリットがあります。
セラミックQ&A
- 差し歯も虫歯になりますか?
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セラミック等の表面が虫歯になる事はありません。
しかし、歯と歯ぐきの境い目や自分の歯と被せ物との間などが、虫歯になる事はあります。虫歯を予防するには境い目に気を付けてブラッシングして頂くとともに、定期的なクリーニングが必要です。
- 金属の詰め物がアレルギーの原因になると聞いたのですが、本当ですか?
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金属アレルギーといえば、指輪やイヤリングなどでかゆみや湿疹を引き起こす症状が思い起こされますが、最近、皮膚や粘膜の病気の原因として、歯科治療で使用される金属に対するアレルギーが注目されています。直接金属のあたる部分がかぶれるのはもちろんのこと、手足や全身にまで影響が及ぶ事があるのです。現在、金属アレルギー反応のない方でも、金属の入れ歯や、詰め物などの治療物など、アレルギーの原因となる可能性のある金属が、口の中に存在する以上、アレルギーになってしまうおそれがあります。つまり、お口の中に金属が存在し続ける以上、金属アレルギーになってしまう危険性があるということです。当院では、金属アレルギーの原因になる心配のない素材を用いた治療を行っておりますので、オールセラミック等の金属を全く用いない治療方法をお勧めいたします。
- セラミックは変色しませんか?
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セラミックとは陶材のことで、食器などにある陶器と同じものです。当然、陶器と同じように水分の吸収が無く変色しないため、歯を白く保つことが可能です。セラミックの最大の特長は、他の素材に比べて天然の歯に最も近い色調と透過性を再現できることです。これまでは、目に見える部分だけをセラミックで白くして見た目を良くしていました。オールセラミック治療の場合、裏側まで全てセラミックを用いるため、驚くほど自然な感じに仕上がりますし、金属の透過による歯ぐきの黒変や金属自体の露出もありません。
- 以前、被せた差し歯の周りの歯ぐきが黒くなりました。どうしてですか?
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差し歯を入れた時にできる歯と歯ぐきの境い目の黒いスジは、専門的には「ブラックマージン」と呼ばれているものです。原因としては、被せた歯がきちっと合っていなかったり、被せた歯の材料に起因するケースが考えられます。歯との境い目の歯肉は薄いため、歯肉から被せた歯の内部の金属が透けて見えてしまうことにより起こります。そのため、裏側や内側の金属を黄金色のものにしたり、金属を使用しないオールセラミックなどの「ブラックマージン」ができない材料を選択すればほとんどの場合回避できます。
- 奥歯もセラミックで白くできますか?
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使用するセラミックは天然の歯と同等かそれ以上の強度がありますので大丈夫です。以前は、奥歯はあまり見えないからということで、パラジウムなどの保険適応のクラウンが多く使われていましたが、保険適用の銀のクラウンは、お口をあけたときに見えてしまうのはもちろん銀が含有しているために長く使っていると歯や歯肉が黒く変色してきたり、金属アレルギーの原因になってしまう可能性があります。そのような理由からも、ここ最近は奥歯にも審美的に綺麗な白い歯を求められる方が増えてきています。また審美的な側面ばかりではなく機能的にもセラミッククラウンの方が食感も良く、虫歯になりにくいので長期間にわたって使って頂けます。
- セラミックで治すとどのくらいもちますか?
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セラミックは天然歯に近い強度をもっていますので、安定した状態を長く維持することが出来ます。しかし、セラミッククラウンを入れて汚れなども付きにくいからといって、きちんとした毎日のブラッシングを怠れば、当然、虫歯や歯周病になる可能性が出てきます。日常のブラッシングなどのセルフケアと定期的な歯科医院でのケアが必要になるのは言うまでもありません。
- 保険でできる白い詰め物って無いんですか?
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保険でできる白い詰め物は無いかという質問ですが、それには保険制度と自費診療(自由診療)について、説明しなくてはなりません。まず、保険でできる診療とは、国により決められた診療内容に限られ、歯科においては歯周病や虫歯の治療など最低限の治療、機能回復を唯一無二の目的とした治療が主となります。そのため保険でできる虫歯治療としては欠けた部分に銀を詰める事しかできません。しかし、現在の日本においては、患者さまの価値観も機能に重点をおいた「咬めればいい」から「見た目にも美しく」「アレルギーのない材料を」といった歯の審美性や全身の健康を求める方向へと変わりつつあります。そういった患者さまの多様なご希望にお応えするには、歯科医師の高度な技術と優秀なスタッフ、そしてなにより患者さまと歯科医師の信頼関係のもとに保険診療の制限にとらわれない高度先進歯科医療の提供をおこなっております。
矯正Q&A
- 矯正歯科治療の期間は、どれくらい必要ですか?
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矯正の種類により異なります。
・セラミック矯正 1~3ヶ月程度
・部分矯正 3ヶ月~1年程度本格的な矯正治療に関しては、以下のような治療の流れと期間になります。
矯正治療は大きく分けて、5つのステージがあります。ステージ①
精密検査・カウンセリング精密検査を基に治療期間や費用の説明を行います。専属カウンセラーが十分なカウンセリングを行います。
ステージ②
矯正前治療(必要な方のみ)歯や歯周病の治療を行います。また、歯科衛生士による、正しいブラッシング法などを指導させていただきます。
ステージ③
治療開始・矯正装置装着歯に矯正装置を貼り一つ一つの歯を動かし歯列と上下の咬み合わせを治療。約2~3年前後必要。(月に1回程度通院)
ステージ④
保定・リテーナー装着あと戻りを防ぐ為、簡単な装置で歯をその場に留めておきます。1年から2年必要。(年に2~3回程度通院)
ステージ⑤
見守る段階・定期検診経過観察していく期間。虫歯や歯周病予防を含めて、3~6ヶ月に一度、定期的に検診を受けることが良いでしょう。
治療の流れや期間については、ひとりひとりの患者さまの治療方針、お口の状態により千差万別です。予想治療期間については、担当医師から必ず事前説明がございますので、ご不明な点はお気軽にご相談ください。
- なぜ歯並びが悪くなるのですか?
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遺伝的要素もありますが、指しゃぶりなどの癖が原因で後天的に歯ならびを悪くする場合もあります。
- 何才頃から矯正歯科治療をしたら良いのでしょうか?
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治療を開始するのに適した時期は症状によって異なり、早ければ早いほど良いという訳ではありません。まず、なぜ矯正治療を受けた方がよいのかを本人が理解する必要がありますから、6才頃からが治療可能な年齢といえます。
この頃は乳歯から永久歯に生え変わる時期で、顎の成長が旺盛なため、矯正治療において非常に大切な骨格的なバランスを治療できる可能性がある時期です。症状によっては、この混合歯列期に治療を開始するメリットのある場合もありますから、小さなお子さんの場合は、永久歯に生え変わる頃に一度ご相談ください。
- 乳歯でも矯正歯科治療が必要ですか?
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受け口や下のあごが左右に曲がっている場合など、あごの骨のバランスが悪い場合、乳歯列でも矯正治療することがあります。また指しゃぶりなどの悪い癖によって起こる不正咬合の場合にも、できるだけ早く原因を取り除くために、治療する事があります。
- 高齢でも矯正歯科治療は可能でしょうか?
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高齢の方も、虫歯や歯周病が治療されて健康なお口の中であるなら、矯正治療は可能です。高齢になると骨が硬く、歯の移動が遅くなります。また、あごの成長発育を利用できませんから、矯正治療のみでは限界となることもあります。その場合、あごの骨の手術が必要なケースがあります。
- 矯正治療中の痛みが心配ですが・・・
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装置を入れた時の痛みや不快症状には個人差がありますが矯正治療で初めて装置をお口の中に入れてから4~5時間位で歯が動く準備を始めます。それに伴い、歯が浮くような違和感や、咬むと痛いといった症状が現れることがあります。しかし、通常3~5日程度でおさまります。ただ、軟かいものを食べたり、歯ぐきを指で軽くマッサ-ジすることで、楽になります。痛みの程度は、小学生低学年の子供でも我慢できる程度で、次回の治療までの間ずっと続くことはありません。どうしても辛い時には、鎮痛剤を服用しても構いません。装置を装着した最初が一番辛く、次回から治療のたびに毎回このような状態になるわけではありません。また、治療が進むにつれこの感覚も和らいできます。
- 治療中の食事は普段と変わりありませんか?
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装着後、痛みが出ることもありますが、食事は今まで通りにできます。ただし、装置を壊す恐れのある堅い物や粘着性のあるもの(ガムやキャラメルなど)は、避けてください。
- 矯正装置をつけて普通に話せますか?
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最初は少し話しづらくなりますが、慣れてくれば普通に話せるようになります。
- 妊娠中に矯正治療は出来ますか?
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矯正治療と妊娠が重ならないことが一番ですが、妊娠した場合でも、歯肉炎にならないよう、歯磨きを今まで以上に丁寧に行えば、特に問題ありません。
妊娠が分かった時点ではなく、ご自分で妊娠された可能性があると思われる場合には、なるべく早く担当医にお伝えください。
- セラミックの差し歯やブリッジなどがある場合でも、矯正治療はできますか?
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いずれの場合にも矯正治療には、特に問題ありません。
セラミックなどの差し歯の場合、矯正治療を行なう前の歯並びに合わせて作ってありますので、矯正治療後には、矯正治療後の歯並びにあわせて作り直すことになる可能性があります。
ブリッジの場合には、すでに失われた歯の両隣の歯を支えに橋渡しをしていますが、矯正治療では、歯を動かすためのスペースが必要で歯を抜かなくてはいけない場合もありますので、橋渡しの部分を切断しスペースを作って、治療していく場合があります。また、橋渡しの部分を切断した場合には、矯正治療後にブリッジあるいは、被せ物の作り直しが必要になってきます。
矯正治療上、歯を抜いて治療する場合に本来抜く歯が健康で、隣の歯が神経が無い場合には、健康な歯を残し、神経のない歯を抜く場合もあります。
オーラルケアQ&A
- オーラルケアってなんですか?きれいな歯を持続できますか?
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毎日すみずみまで磨いているつもりでもどうしても歯ブラシの届きにくいところ、汚れがたまりやすいところができてしまいます。オーラルケアでは、その部分を特別な訓練を受けた歯科衛生士が、専用の器具を使用してバイオフィルム(簡単に言えば、虫歯菌や歯周病菌の住みか)や歯石の除去、タバコ、コーヒー、赤ワイン、カレー、茶しぶなどによる歯面の着色の除去などをしていきます。
きれいになった歯もザラザラのままでは、かえって汚れやすくなってしまいますので、その後、きれいな状態が長持ちするようにゴム状の器具等で歯の表面を滑らかに整えます。
健康で美しい歯を保つために、3ヶ月に1回ほどの割合で定期的にケアを行う、いわゆる“歯のエステ”として、ご利用ください。
- 自費治療とはどういうものですか?
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健康保険が適応されない治療のことです。
歯科治療にはいろいろな材料や、技術を用います。その中のもっとも基本的な材料、治療方法のみが保険の対象となります。それ以外の材料、技術については保険の対象外となります。
保険の対象になる治療とならない治療の選択は患者さまにあります。当院では、患者さまのより高いご要望にお応えすべく、保険診療の制限にとらわれない高度先進歯科医療をご提供しております。専門的なことはわからなくても、その都度ご説明させていただきますので、お気軽にご相談下さい。
- 歯周病は年をとると誰でもなってしまうイメージがあるのですが、本当ですか?
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日本では、50歳を超えると誰もが歯周病で歯を失って入れ歯になってしまうように考えられています。しかし、それは大きな誤解です。従来の歯医者さんでは、虫歯が発見されてから削って被せる、そこがまた、虫歯になったら削って被せる、という処置が頻繁に繰り返されてきました。それにもかかわらず、初期の歯周炎は発見されずに放置されてきました。また、歯周病のもっとも大きなリスクファクターである喫煙の習慣が非常に多いというのも、当たり前のように歯周病になってしまう、という現象を引き起こしている要因でした。
しかし、当院では、美しさはもちろんのこと、患者さまのお口と全身の健康を常に考え、歯周病と虫歯の予防管理と指導を総合的に行い、美と健康づくりに貢献したいと考えます。また、当院のデータによると歯周病にかかっている患者さまがオーラルケアを通じて治療し、その後もブラッシングなどのセルフケアと定期的なクリーニングを行なった結果、ほとんどの患者さまが健康な状態に回復されています。
- 歯が少し黄ばみを帯びているのですが?
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よく見ると歯の表面には少し透明感があります。歯の表面をおおっているエナメル質がそれです。エナメル質は白っぽい半透明体です。その下にある象牙質はクリ-ム色をしています。ですから健康な歯の色はつやのあるアイボリ-ホワイトということになります。しかし中には歯が黒ずんでいたり、茶色がかったりする人がいます。子供のころに薬(抗生物質など)をたくさん服用した、また虫歯予防のためのフッ素を必要以上に使用した場合も表面が白く濁ったようになるなど、その原因は様々です。
ほかに歯髄(歯の神経)を抜いた場合は変色することがありますし、たばこのヤニが付いているだけといったものもあります。歯の色を変えるにはホワイトニングなど、その症状によっていろいろな方法があります。
- ホワイトニングの漂白効果はどのくらい持続しますか?
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漂白効果の持続は飲食、喫煙や歯磨きの仕方によって個人差が生じますが、一般的に半年~1年ほど効果が持続します。施術後の白さを維持するには、ホームホワイトニングなど定期的なケアで持続させていくことが効果的です。
- 詰め物や白い色のかぶせも白くなりますか?
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充填物や前装冠を白くすることはできません。ホワイトニング終了後、新しい色にあわせるため、再治療が必要になることがあります。
- オフィスホワイトニングとホームホワイトニングはどう違うのですか?
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オフィスホワイトニングは歯科医師が施行する漂白方法です。その場ですぐに効果が現れますが、あと戻り(漂白前の歯の白さに近づくこと)が早い場合もあります。
ホームホワイトニングは歯科医師の指導のもとで、ご自身でご自宅にて施行する漂白方法です。手軽に行えますが、自己管理と効果を得るまでにある程度の時間が必要となります。
- ホワイトニングで期待通りの効果が得られなかった場合は?
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ホワイトニング方法は、万全ではありません。より理想的な歯を求められる場合は、ラミネートベニア等の方法がありますのでお気軽にご相談ください。